『翼をさずける』のキャッチフレーズでお馴染みのレッドブルエナジードリンク。皆さんも1度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
私が初めてレッドブルを見かけたのは、海外へ旅行した時のこと。レッドブルだけが陳列されている冷蔵庫を見つけ、おしゃれなコーヒー缶?と見間違えた思い出があります。
当時の日本は、エナジードリンクの市場がスタートしたばかりで、レッドブルを見かけたことはありませんでした。
そして今や、レッドブルは世界で年間75億缶が販売されるエナジードリンク市場のガリバー的存在まで成長しています。
そこで今回は、レッドブルにスポットを当て商品のコンセプトや歴史、値下げ価格の理由やコスパについて、あらゆる視点から徹底調査していきます。
当記事は他のどのサイトよりも内容重視で、ステキな情報をお届けします!
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レッドブルは翼を授けるエナジードリンク!
レッドブルを知らない方にもわかりやすく要点を絞ってまとめましたので、ぜひご覧ください。
有名なエナジードリンクとして世界中に知れ渡っているレッドブルですが、エナジードリンク以外でも『あのレッドブルのロゴ』を見たことがありますか?
新年明けましておめでとうございます。
今年は丑年、レッドブルにはお世話になろうとおもいます(●´ω`●)そういえば、レッドブルはロゴマークの牛が左右非対称じゃないんだよね。
使われているフォントのFuturaも、僕は好きなフォントです。今年もよろしくお願いします🦬🌕🦬 pic.twitter.com/pA57KmGteM
— Takuma Tickey (@takuma_tickey) January 1, 2021
翼を授けるレッドブルはエナジードリンクだけではなかった!
始めにレッドブルの歴史について注目してみましょう!
レッドブルの歴史を語る上で、まずはキーワードを抑えておきましょう。
- 1987年にオーストリアで誕生した会社
- タイと西欧で販売スタート
- No Red Bull, no wings
- オリジナルなマーケティング
オーストリアの起業家であったディートリッヒ・マテシッツ氏は、タイで販売されていたエナジードリンク『KRATING DAENG(チャレオ・ユオンヴィディヤ社)』にヒントを得ました。
そのきっかけから欧米人好みの味を再現し、後にチャレオ社と業務提携しエナジードリンク【レッドブル】を販売するレッドブル社を設立しました。
販売をタイと欧州からスタートし、今では世界で75億缶販売されるエナジードリンクとしてトップシェアを獲得するまで成長しています。
このKRATING DAENGは今のレッドブルのデザインととても似ています。(業務提携してスタートしたからそれも納得です)
KRATING:野生の牛🐮 DAENG:赤
Red Bullにはモデルになった
飲料がある事をご存じですか?
タイが生み出したKrating Daeng
と言うエナジードリンクです🥛
見た目もまんまですが、
レッドブルが世界的に有名に
なってしまってあまり知られていない
これ1本で約50円です 安すぎ!ブロックM パパイヤにて pic.twitter.com/7ZrbV1iInx
— k.i.㌠ (@koseie655_500) September 9, 2018
レッドブルといえば、おなじみのフレーズ【翼をさずける】ですね!
英語表記の【No Red Bull, no wings】は直訳すれば【レッドブルがなければ、翼はない】となり、、、
意訳すると【翼を授ける】といった感じでしっくりくると思います。しばし、Red Bull Gives You Wingsのキャッチコピーもつかわれるそうです。
そして、レッドブルはエナジードリンクを販売する会社ですが、そのマーケティング(販売戦略)がとても特徴的です。
スポーツ業界のスポンサーとして宣伝活動に積極的に取り組んでおり、モータースポーツのF1やサッカーチームを所有していたり、飛行機のレースを主催したりと、エクストリームスポーツ(過激なスポーツ)やEスポーツ(ゲームなど)への関心が高く、若年層向けの宣伝に注力しています。
レッドブルF1、ホンダのF1エンジン継続に自信「開発凍結は承認される」https://t.co/ScWHoiUiQK#F1jp | #F1 | #レッドブル | #ホンダF1 pic.twitter.com/cnf2V4AFuJ
— F1-Gate.com (@F1Gate) January 31, 2021
コンセプトに沿った集中を要するスポーツに投資し、そのユニークなマーケティング方法により他のブランドとは一線を画す存在を築いています。日本ではバーやコンビニで販売をスタートし、現在ではキリンビバレッジ㈱とライセンス契約を組み自販機でも販売されています。
レッドブルが価格変更で値下げ。その理由やコスパは?
レッドブルを調べていた際に、ちょうど価格変更のニュースが出ていました。(21年1月10日)
2月1日よりレッドブルの商品価格が変更され、販売価格の見直しがなされました。目的は『より多くの方々へエナジーを届け、皆様にとってこの新しい年が大きな飛躍のときになるよう、注力致します』とのことです。
具体的に以下の表の通り読み解いていきます。
レッドブルが安くなる!
まぢありがたい!
翼を生やすにはコレが早い! pic.twitter.com/gqwfW0CvHD— たつ☺︎ 釣人🎣 (@wtaaatsu07xyz) February 1, 2021
商品名 | 容量 | 現在価格 | 改定価格 | 差額 | コスパ |
レッドブル | 250ml | 241円 | 190円 | 51円 | 0.96→0.76円/ml× |
レッドブル | 330ml | 268円 | 235円 | 33円 | 0.81→0.71円/ml |
レッドブル アルミボトル | 330ml | 296円 | 245円 | 51円 | 0.90→0.74円/ml |
レッドブル | 355ml | 292円 | 245円 | 47円 | 0.82→0.69円/ml◎ |
レッドブル シュガーフリー | 250ml | 241円 | 190円 | 51円 | 0.96→0.76円/ml× |
(税抜き価格:2021年2月現在で10%の消費税+)
コスパ計算は四捨五入
2020年3月発売のレッドブルホワイトエディション250mlは190円のままで、一番小さいサイズのレッドブル185mlは在庫なくなり次第終売とのことです。
185ml缶終売はショックだなぁ…。夏に毎年箱買いしてたけど、250mlは僕には多すぎる上になんか薄く感じるので(気のせいか?)、ずっと185mlを愛飲してきたのだ。さらばレッドブル。
「レッドブル」来月から値下げ 185 https://t.co/OcPyyAupJs
— 西尾幹事 (@nishio_kanji) January 20, 2021
他のサイトでは、改定前後の価格を載せてありますが、私たちエナジードリンカーが知りたいのはやっぱりコスパ(コストパフォーマンス)ではないでしょうか?
価格下げは消費者である私たちにとって喜ばしいことですが、変更価格がコストに見合っているのか?コスパに注目してみましょう。
多くのエナジードリンク好きが知りたいのは、ミリリットルあたりのコストだと思います。上のグラフの一番右列となりますが、一番大容量の355ml缶のコストが一番安く、コスパがいい商品であることが分かります。
一方で、一番売れているであろう250ml缶が実は一番高い価格=コスパが悪い商品であることも分かりました。
すべて内容物(液体)が同じであれば容量が多い方が製造コストも安く済むので、結果として量が多ければ多いほどコスパは良くなります。
さらに、原材料がそれぞれ異なるので単純に比較はできませんが、レッドブル以外の主要商品のコスパ表も載せておきました。
商品名 | 容量 | 価格 | コスパ |
モンスター エナジ― | 355ml | 190円 | 0.53円/ml |
ZONe | 500ml | 190円 | 0.38円/ml |
リアルゴールド ドラゴンブースト | 250ml | 185円 | 0.74円/ml |
アイアンボス | 250ml | 150円 | 0.6円/ml |
(税抜き価格:2021年2月現在で10%の消費税+)
コスパ計算は四捨五入
レッドブルの高コスパ商品は355mlで0.69円/mlでした。一方、同容量のモンスターエナジーは355mlで0.53円/mlであり、その差0.16円ですが23%開きがあります。
最近、エナジードリンク市場を賑わしているZONeに至っては、驚異の0.38円/mlと大容量の威力が発揮されています。
レッドブルの値下げの理由・真相について考えてみた
上のコスパ表を見てもわかる通り、国内メーカー製造のエナジードリンクは、レッドブルより割安であることが分かりました。
その理由は、レッドブルが輸入品だからです。
輸入すれば輸送コストや関税がかかるため、どうしても国内産のエナジードリンクには価格競争で後れを取ってしまいます。表示の通り、レッドブル・ジャパン(株)が缶で輸入していることが分かります。
#linecamera 皆さんはレッドブルの裏に表示されている内容を読んだ事がありますか?(^^)
実は凄い内容が書かれているんですよ♪
【パフォーマンスを発揮したい時のために開発されました。トップアスリート、多忙なプロフェッショナル、ロングドライブをする方など、世界中で評価をいただいています。】 pic.twitter.com/pbA1roltoo— 鶴見つばさ (@TurumiTubasa) August 15, 2018
そして、調べを進めてみるとライバル品のモンスターエナジーはアサヒ飲料の関東主力工場(群馬)にて19年より自社製造を始めたとありました。
年々エナジードリンクの市場は拡大し、今後を見据えた投資(30億)に踏み切ったことが将来的なコストダウンにつながっています。
レッドブルの今回の値下げの背景については、世界各国で売れまくっているレッドブルも日本国内ではその売り上げが苦戦しているそうです。
17年には出荷量がレッドブルを逆転しモンスターエナジーが首位を獲得。その後の出荷量も大幅に拡大し、その差をさらに広げています。
今回のレッドブルの値下げの大本命は、コスパ表の通り355ml缶です。モンスターエナジーと同容量のサイズが一番コスパがいいことからも、完全にモンスターエナジーの売上に対抗するための策だと思って間違いないと思います。
しかし、価格競争になってしまっては厳しさは増す一方であると予測します。
というのも、250ml缶を例に挙げたとすれば、今まで241円(税抜き)で売られていたものが、51円安の190円(税抜き)で売られることとなるというのは、、、
売上額が190円÷241円=0.788→21.2%減ということ。
つまり、今回の価格変更では、今まで5本売った売上額=今後は6本売った売上額となるということです。
冷静に考えても厳しい世界です。最後に簡単にまとめました。
- レッドブルのコスパが悪い。
- モンスターエナジーの国内量産化による勢力拡大。
- レッドブル似のドリンクを他社が安く販売している。
レッドブルは輸入による販売のため、いくら販売価格を下げたとして対抗しても輸送コストは大きく変わらずコスパは悪いままです。今後もこの状況下では厳しい状態が続くことが予想されます。
レッドブルの売上が当初は高かったことからも、エナジードリンクと言えばレッドブルの時代があった通り、その味は日本人にも大いに受け入れられたと思います。
そして、ライバル社が量産化により圧倒的に低価格で販売できていることやその味に近い商品が他ブランドで販売されていることからも、レッドブルの苦境は深まるばかりではないでしょうか?